
日本には、古来「予祝」という習慣がありました。
いわゆる「前祝い」ってやつですね。
いずれ起きるはずの良いことを先に祝い、
それによって希望の実現を引き寄せる技術です。
技術と書いたのは、それが単なる戯れ事ではなく、
達成イメージを潜在意識にしみこませる
存外に科学的な方法だからです。
なんでも、春のお花見は秋に起きるはずの米の豊穣を
前もって祝うことだったとか。
先が見えないと
ちょっとした苦労が不安を引っ張ってしまいますが、
豊穣がわかっていれば
苦労も苦労も喜びへのステップと捉えられます。
やるなぁ、日本人。
そう言えば、
もともとの日本人というのは、小さなことでよく笑う
大らかな国民だったそうです。
農業を基本に、予祝の習慣を持っていた人たち。
時代は変わりましたが、
良い習慣は復活させてもいいですよね。