
昨日は妻と妻のにせいとこと呑みました。
『にせいとこ』というのは
血縁関係のある本物のいとこではなく、
いとこ的な仲の良さを持った友人を指しています。
文字通りですね。
そのネーミングは
妻の高校時代の友人によるものですが、
『センスがいいなぁ』と感じます。
実を言えば、その友人が
ぼくら夫婦の月下氷人でした。
月下氷人ってあんまり使わない言葉ですが、
結婚の仲立ちをしてくれる人のこと。
端的に仲人を指す場合もありますが、
もともとは婚姻相手を予言した
中国/唐の故事に由来します。
しかし、本物のいとこ同士は
親の老いや他界にしたがって
会う機会が減っていきます。
また、一人っ子の先には
いとこ自体が生ませませんから
日本から『いとこ』という関係性は
だんだんと消えていっているわけです。
そこまで考えると
『にせいとこ』という名称は
とても不思議なものに思えてきます。
モデルがいなくなり
派生したものが残っていくからです。
歴史の不思議を見るようですね。