幸せの遠近法



柏木博さんが

「戦争に関わる言説はすべて戦争を肯定する形に作用する」

という指摘をされていて、膝を打った覚えがあります。

たとえその意向が「戦争反対」であっても、

前提として戦争という言葉を置くならば

その言説は戦争を存在のよりどころにしてしまうからです。

 

マザー・テレサ女史の

「わたしは戦争反対集会には参加しません。

 平和集会なら参加します」

という言葉も、この理屈に通じるものがあると思います。

 

目の前にある苦しみから逃れようとすれば、

その状況を否定したくなるのは自然なことです。

しかし、潜在意識は否定形の言説を処理できません。

わからないのです。

 

「ライオンを思い浮かべないでください」と言われても、

意に反してライオンが思い浮かんでしまうように

否定形のイメージは一旦悪しき状況を想起させます。

そして「思考は現実化する」のです。

 

だからこそ、苦しくても笑うというか

今ある状況を一旦脇に置いて

理想を語り/求めることが「鍵」になるわけです。

 

遠近法というのは、遠いところから考え始める技術です。

エンド(終わり/目的)から「今、何をすべきか」を

導き出す方法とも言えます。

 

今がどんなに苦しくても、必ず道はあるのです。

© 2020 株式会社青い街