幸せを図と絵で考えてみる


今回はちょっと変わったアプローチです。

図と絵は似て非なるものですが、

その違いから「幸せ」を考えてみたいと思います。

 

言葉の定義は人それぞれなので、

軸がぶれないようにひとまずここでは

・図:立体感のない画像

・絵:立体感のある画像

として話を進めます。

 

つまり、言葉を変えて言えば

今回考えてみようとしているのは

「立体感とは何なのか?」

ということになります。

 

 

さて、まずは上の比較図をご覧ください。

一般的には「絵」の方が「図」よりも上手だと

思われるかも知れませんが、

そもそも図と絵では表しているものが違います。

 

立体感のない画像=図が表しているのは概念であり

それはかなり言葉に近いものです。

一方、立体感のある画像=絵が表しているのは

視覚的な情報であり、ここで言えば

りんごのまわりにある空間ということになります。

 

この「空間」という指標のわかりにくさが

絵を特別な技巧に思わせているわけですが、

そこで追及されているのは

言葉を変えて言えば「関係性」です。

絵の中に盛り込まれている情報というのは

・A地点はB地点よりも明るい

・B地点はC地点よりも手前にある

※背景が白なので濃い色にすると手前に感じられます

 

結果的にはりんごに見えはするものの

絵を描く時に行っているのは

対象を取り巻く関係性の把握と記述であり

そこには「りんご」という概念は関係ありません。

 

 

じゃぁ、それが「幸せ」とどうつながるのか?

 

図は個性に等しく、絵は人間関係に近しいわけです。

つまり、

自分という個性やあり方について考えることは

「図」的であり

自分と取り巻く人間関係を捉えることは

「絵」的だということ。

 

魅力的な絵は、関係性が立体的に調和し、

透き通った清々しい空気感を持っています。

それは幸せな状態に近しい。

美が善に通じる由縁です。


© 2020 株式会社青い街