お金とか手紙とか
いろんなものが非物質化していて、
それはそれで便利だし、
たくさんの恩恵を受けているのだけれど
記憶はやはりモノに結びつく、ってお話です。
実家には掛け軸が40本あまりあって
「お兄ちゃん、整理して」と言われたので
昨日、とりあえず携帯で写真を撮って
箱に貼るシールをつくることにしました。
掛け軸と書くと
なんだかお宝っぽい感じがあると思いますが、
9割方は土産物レベルのちゃちなものです。
これはいいものかも…… というのは
せいぜい4〜5本で、
それらにしたってけして大したものではなく
保存状態も良くありません。
要するに、形だけ。
ただ、母が書いた書が2本出てきたんです。
作品展に出品したものらしく
裏に名前と住所のシールが貼ってあり、
そこに住んでいた時期から推測して
かれこれ50年近く前に書かれたものでした。
さして値打ちのない書画よりも、
これはこれで家族にとって大切な宝ものだと
思った次第。
惜しむらくは
なんと書いてあるのかわかりません(笑)
