頭にとどまる言葉と腹まで落ちる言葉



通常、言葉は頭で理解されますが、

 

『腑に落ちる』とか

『腹落ちする』といった言葉があるように

 

深く理解した場合には

身体の中まで『落ちる』形で表現されます。

 

 

美大時代に友人が

『作品を見ていられる時間って

 かけられた時間に比例するよね』

と言ったことがあり、


なかなかの慧眼だと思いました。

 

たとえ5分で描かれた絵であっても、

その人の全人生がかけられていれば

その作品は長時間の鑑賞を誘います。

 

 

言葉に関して言えば、

 

頭で考えられた言葉は頭にとどまり

 

体験から紡ぎ出された言葉のみが

腹まで届く気がします。

 

 

いずれの言葉も

最初は頭でとらえられますが、

 

体験からつむぎ出された言葉は

体験をともなって初めて腑まで落ちます。

 

つまり、追体験によって

生まれた場所まで響く言葉が存在する

ということです。

 

 

そんな言葉の一つに

『人間は同時に二つのことを考えられない』

があります。

 

あることをやろうとして

『できる』と『できない』は

同時に考えられません。

 

『できる=やるしかない』まで行くと

おのずと『できない』言い訳は

浮かんでこなくなります。

 

 

理屈としては、さほど難しくありませんが、

これを腑に落とすには

やっぱり覚悟の『体験』が必要です。

 

言葉の重い人というのは、

その体験をくりかえししているわけですね。

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